WEB町長室

自分の仕事に非ずと言うなかれ

2012年6月18日

職員にとって、最高の上司がおります。
それは、課内のことを一番大事にしてくれる上司で
あります。

町が新しい事業を手がけることになり、所管を協議
することになったとします。

担当するとなると事務量が増えますから、
どこの課も自分の課でないとを主張します。

そこで、颯爽と登場してくるのが、
自称「部下を一番思いやる課長」であります。

課長は、部下にこれ以上負担をかけることはかわいそう
だということから、
この事業はうちの課の所管でないと主張します。

それを見ている部下は、自分たちのことを一番思ってく
れる課長を頼もしく感じます。
それが、理想の課長像ということになります。

協議の結果、最終的に一番声の小さかった課長の課が
担当することになります。

そして担当にされた課の職員は、自分たちだけが貧乏
くじを引いたという思いが抜けないことから、
陰で不平・不満を言いながら仕事をすることになります。

当然、そのような事業が成功するわけがありません。

このような場面、思い当たることはありませんか?

こういう場面で考えて欲しいことは、
「何のために」
「誰のために」
仕事をしているかという原点に戻ることです。

元官房長官の後藤田正晴氏五訓に
「自分の仕事に非ずというなかれ、
 自分の仕事であるといって争え」
 とあります。