WEB町長室

人生は片道切符

2012年8月20日

お盆も過ぎ、ふと、自分の人生を旅に喩えてみました。
通常、旅というのは、それぞれの目的地をもって旅します。
とくに日本人はせっかちなこともあり、脇目もふらずにその目的地を走り回るそうです。
まるで、行をしているかのごとく・・・。

一方、外国人の旅は、心の休息を取るための手段かも知れません。
めったなことでなければ、強行スケジュールをとることなく、1ヶ所に留まってゆっくり休息するというパターンのようです。
ただし、どちらにも共通して言えることは、旅には終わりがあり、必ず出発地に帰ってくるということです。
途中、寄り道をするなど人によって行程は違うとしても、片道切符でなく、往復切符持参の旅であります。
あの“フーテンの寅さん”でさえ、途中、何回も生まれ故郷の柴又に帰ってきますので、その旅ごとに、往復切符持参で旅しているようなものであります。

その点、人の一生というのは、まさに片道切符を持って旅しているようなものです。
もちろん、“死”というプラットホームが最終駅となります。
これは、老若男女、金持ち、貧乏人、まったく関係ありません。

この世に生まれた以上、間違いなく片道切符持参で、全員が最終駅に到達することになります。
しかし、このことは誰もが知っている事実ではありますが、まるで、永遠に旅をしているような意識で生活しております。
不思議なことです。