WEB町長室

見えないところでの真剣さ

2013年12月27日

JRの特急列車で札幌駅に着くと、ホームには車内掃除の人たちが待ち構えています。
着いた列車は折り返し札幌発となりますから、次の乗客がホームで待っているその数分間で車内清掃を終えなければなりません。
まさに時間との闘いだと思います。

「工藤さん、この座席をお客さまはいくらでお求めになるか知ってる?」
「そうだな。距離にもよるけど数万円だよね」
「そうでしょ。ホテルの料金とほとんど同じでしょ。それだけのお金をいただいているんだから、私たちはこの座席一つひとつをホテルの客室と思って丹念にお掃除しているのよ」

この会話は、JR東日本テクノハート新幹線清掃チームの人たちの会話です。

正直、たかだか7分間の列車の清掃をこのように真剣に行っているとは思いませんでした。

JR北海道というと、脱線事故やレール補修放置等の不祥事ばかりが取りざたされておりますが、私たちの見えないところでは、お客さんの顔を思い浮かべて清掃している人たちもいることを改めて認識いたしました。