失敗を生かす
2024年9月2日
企業や行政の不祥事を新聞等で見るにつけ、トップの心境が思い浮かばれます。トップの思いとしては、何故こんなことが起きたのかということだけが脳裏を駆け巡っているものと推察できますが、当然ながら、不祥事が起きないよう防止策の徹底を図ることになります。
ところが、ほとんどの組織は、社員を励まして正しい行動を促すのではなく、間違いを見つけて懲らしめることばかりに意識が向くそうです。
もちろん、間違いを正すことは大切なことではありますが、そこだけに視点がいくともったいない気がします。
何故かと言いますと、本来、失敗という言葉の定義が“悪い”や“まちがい”から“学ぶチャンス”に変わったことで、社員は自分の仕事のパフォ-マンスを考え、見つめ直すようになるそうです。
視点を変えると、失敗は最高の教科書になります。
私は、道の駅を運営する上ノ国町観光振興公社の社長でありますが、常日頃、社員に次のようなことを話しております。
「クレームがきても絶対に隠さないでくれ。クレームは、お客様がお金を支払って私たちの気づかない点を指摘してくれる、最高のアドバイスである」と。