WEB町長室

相手が勝たせてくれる

2009年3月25日

麻雀の世界で、プロとして二十年間無敗を誇っている桜井章一氏の次の言葉に感銘いたしました。
桜井氏曰わく「試合を振り返ってみると、どんな試合でも自分が強くて勝ったのではなく、99%は相手の自滅で勝っている」。
思い当たる節があります。
麻生総理。
就任時はそれなりの支持率がありましたが、漢字を読み間違えたり、前言を翻して支持率を低下させて、野党を有利にしました。
ところが今度は小沢代表。
献金不正疑惑による公設秘書の逮捕により、クリーンなイメージが損なわれて、今度は自民党が有利となりました。
まさしく、どちらも相手方の自滅により必然的に優位になっております。

これと同じような経験があります。
今から10年以上前、上ノ国町では体育協会主催の「マラピック」という競技がありました。
「マラピック」とは、「マラソン」と「ピクニック」を合わせた造語でありますが、競技内容は、海方面と山方面の2方向からスタートとして、役場所在地をゴールとするコース、約17キロを歩いたり走ったりして順位を競います。
私は、走るのは不得意でありますが何回か参加いたしました。
参加者は主に小中学生でありますが、皆、誰よりも早くゴールしたいためにスタートから結構飛ばします。
そのため、何キロも走らないうちに先頭集団は見えなくなってしまいます。
その点、私の目標は絶対に歩かないでゴールすることでありますので、スタートからマイペースでゆっくり走ります。
ところが、私はゆっくり走っているはずなのに、途中になると、先頭集団が一人また一人と私に追い抜かれていきます。
正確に言うと、追い抜かれるんでなく脱落していくわけであります。
まさしく、自滅していくわけであります。
私は、様々な難題にぶつかったときにこのことを思い出します。
そして、どんなことがあっても焦って奇策を用いることなく、一歩一歩でも確実な手を打つと必ず光明が見えてくると信じて決断しております。