大山町に学ぶ
2007年7月17日
この間、大分県の小さな町の農産物直売所の模様がテレビ放映されていました。その町は、大山町といいます。
大山町は、交通の便が悪く人口も3千人ほどの純農村でありますが、急傾斜地が多いために耕地面積は非常に少ない町であります。
昭和36年、当時の村長は「ウメ・クリ植えてハワイに行こう」というキャッチフレーズのもと、その急傾斜地を逆手にとって村内にウメとクリを植えさせました。
当時、ハワイに行くということは夢物語でありましたが、相当数の農家はハワイに行くことができたそうであります。
まさに、まちづくりの先進地でありました。
その大山町の農家が、今度は、野菜や加工品を持ち寄って直売所で販売したところ、今や17億円も売っているということでありました。
連日、その直売所を目当てに、県内外から年間約100万人の観光客がバスで訪れるそうです。
面白い実験があります。
ノミは、あの小さな身体で30センチ以上ジャンプするそうです。
ところが、そのノミをビーカーに入れガラス板で蓋をすると、飛び上がってはぶつかるというのを何度も繰り返すうちに、やがて、ガラス板の下までしかジャンプしなくなり、それは、ガラスを取り外しても変わらないといいます。
もう、障害はないのに、自分にはその何十倍もの力があるとは夢にも思わないで、小さなビーカーの中でたかだか数センチのジャンプを繰り返すだけだといいます。
大山町よりも好条件という上ノ国町。
本町の町民にとってのガラス板は、いったい何なんだろうと疑問に思うことがあります。