WEB町長室

100年先の計画とは?

2006年12月4日

哲学者の内山節さんが、群馬県の将来計画に関与したときのことだそうです。
通常、将来計画というのは、せいぜい長くて10年計画ぐらいのスパンで考えて、「こんなものを作ろう、あんなものができないか」というプランが出てくるといいます。
 ところが、内山さんたちは発想を変えて、100年計画を考えてみようということになったそうですが、そうなった途端に「○○を作ろう」という話はできなくなったといいます。
何故かというと、100年後には自分たちはもういなくなっている。
そして、どのような世の中になっているかも見当がつかない。
すると、何を作るかではなく、「何を残していこうか」という発想になるそうです。
 今まで、私たちにはこのような発想が欠けておりました。
そのため、どうしても近視眼的な計画ばかりになってしまう傾向にあったようです。
その点、現在推進している「湯ノ岱紅葉の里構想」や「ドングリでの植樹」は、まさしく100年計画にぴったりだと思っております。
中国の諺に「十年先を思う者は木を植える。 百年先を思う者は人を植える」とありますが、やはり、人ですかね。