まちづくりは、参加型か協力型か?
2006年11月10日
まちづくりは町民と協同で行うことが基本でありますが、その際、町民の立場に「参加」「協力」があります。「参加」も「協力」も同じように思うかもしれませんが、大きな違いがあります。
「参加」とは、町民自身も主催者側であります。
「協力」とは、町民は単なるお手伝いということであります。
先日、湯ノ岱『紅葉の里』の植樹を湯ノ岱町民と一緒に実施いたしました。
『紅葉の里』構想は町側の発案でありますが、本構想は町と湯ノ岱町内会との共催で計画いたしました。
そのため、当然のごとく湯ノ岱町民は植樹に「参加」しているものと思っておりましたが、町民と話しているうちに「協力」しているんだという意識が強いと感じました。
それは、作業終了後、昨年植えた紅葉の苗木が雪のために枝が折れかかっていたのを町内会の人と一緒に見ていたところ、「町長。折れかかっている原因は雪の影響だから、これにもう一本杭を挿して、その杭に苗木を結んだ方がいいよ」と私に助言してくれました。
私にすると、たった一本の杭を挿すくらい簡単だから俺たちでやるという言葉を待っていたわけでありますが、それは町の仕事だからという感覚であり、まさに、町内会は「協力」してやっているという意識なのでしょう。
しかし、この「協力意識」を「参加意識」に変えてもらわないと、『紅葉の里』構想本来の目的は達成されないと感じた次第であります。