行政に求められている進化論
2005年7月25日
ユニ・チャームの高原慶一朗会長は、企業経営をダーウィンの「進化論」に喩えています。「進化論」では、最後まで生き残っていけるのは、大きいものでも力を持っているものでもない。有史以来、時代とともに変化し続けるものだけが生き残っていくと言っています。
常に変化することの大切さは、他の企業でも同じであります。
何回もWEB町長室に登場させているセブンイレブン。
日本で1号店を出店する際、回りの者は大概反対したそうです。
当時はダイエーや西武デパート等大型店の全盛期。
これからは大きいことがいいことであり、田舎の雑貨屋のような小さな店が成り立つわけがないということでした。
しかし、当時の鈴木敏文社長は、アメリカのセブンイレブンを目の当たりにし、変化を持たせることで絶対に成功するという自信をもっていたそうです。
セブンイレブンは、年間7割の商品を入れ替えているそうですから、1年半で全部の商品が入れ替わることになります。
反面、行政は変化を極端に恐れます。
もちろん、行政が猫の目のように変わるのも何ですが、従来実施している政策が既得権化してしまっているのも事実です。
今、最も変化を求められているのが行政だと確信しております。
そのためどんなに忙しくとも、「刃が欠けてぼろぼろになったノコギリで、一所懸命木を引いている農夫」にはなりたくないものです。