お母さんの囁きが子どもを育てる
2012年12月6日
先日、町内で開催された「檜山管内子育てフォーラム」に出席いたしました。参加者の大半は、母親と女性教師であります。
冒頭、お母さん方による合唱と、お母さん方による子どもたちの作文の
朗読がありましたが、お母さん方のハーモニーが素晴らしかったうえに、
子どもたちの作文も私の琴線に触れました。
合唱と、詩の朗読を鑑賞した後に、私は次のような趣旨の挨拶をいたし
ました。
合唱をしてくれたお母さん方は、透き通るような声でした。
子どもたちの詩も、琴線に触れました。
先日の新聞に、全国小中高の子どもたちのいじめが、昨年を大きく上回
っているという記事が掲載されておりましたが、先ほど詩の朗読を聞い
たときに、何故、こんなに純粋な子どもたちが、いじめたりいじめられ
たりするんだろうと考えさせられました。
これは、間違いなく私たち大人の責任であります。
ご承知のように、行政では様々な手だてを講じておりますが、
一向にいじめはなくなりません。
しかし、学校が悪い社会が悪いといったところで何の解決にもなりま
せんので、今こそ、自分の子どもは自分が守り育てるという気構えを
持つことが大切であります。
そこでお母さん方にお願いがあります。
これから子どもと接するときは、前から話すのではなく、そのきれいな
声で子どもたちの耳元で優しく囁いてください。
子どもたちがお母さんのお腹の中にいたとき、お母さんの声は、知らず
知らずのうちに子守歌のように聞こえていたと思いますので、
お母さんの声は子どもたちの心の音叉に共鳴して、子どもたちの心に響
いています。
そして、必ずやお母さんの思いは子どもたちの心に届きます。
それも、子育ての一つでないでしょうか。