WEB町長室

生きようとする姿

2023年11月20日

 人間の体は、1分でも1秒でも長く生きようとするものだそうです。
 だから、思わず空気が欲しくてスッと息を吸う。
 そして、吐けなくなって止まると「息を引き取りました」となります。
 誰も「息を吐き取りました」とは言いません。

 本来、人間ばかりでなくあらゆる生きものは、生きよう生きようとしているものであります。

 あの堅いアスファルトを突き破って地中から生えてくる雑草。
よくよく見ると、少しの風でも倒れそうであり、どこにあの堅いアスファルトを突き破る力があるんだろうと、毎回、不思議に思っております。

 また、上ノ国町花としている“エゾヤマツツジ”。
 専門家によると、養分のないところに自生しているといいますが、険しい崖に張り付いて咲いているのをよく見かけます。
 それも、懸命に生きようとしているように思えます。

 それが生命の神秘であり、自然界のすばらしさでありますが、その生きようとする姿こそが、生命の輝きを放っているように感じられます。

 人間も、生きようとする姿に命の輝きがあるように感じております。