WEB町長室

小惑星探査機「はやぶさ」の偉業に思う。

2010年11月26日

 今年の夏、7年60億キロの宇宙旅行を終えて帰還した小惑星探査機「はやぶさ」。
 小惑星イトカワの微粒子が入ったカプセルを持ち帰ったことが分かり、連日、テレビや新聞を賑わせていますが、この奇跡とも言えるプロジェクトを成功させた要因は、三つあると言われております。
一つ目として、具体的で分かりやすい「ゴールは地球へのサンプルリターン」という目標を全員一致で共有していたということです。
二つ目として、プロジェクトのトップは、どのような場面に遭遇してもぶれることがなかったそうです。
どんな状況に陥っても、「もうダメだ」とか「この辺で十分じゃないか」と思わずに、最終ゴールを指し示していたということです。
三つ目として、いい意見であれば立場にとらわれず、積極的に採用する土壌がチーム内にあったということであります。
まさに、全員野球で望むことができたということに尽きたと思います。

この「はやぶさ」プロジェクトは、客観的に見ると、成功する可能性は相当低かったんではないでしょうか。
ましてや、途中でエンジンが壊れるなどのトラブルがあって、チーム内では、失敗するかもしれない、途中で壊れてしまうかもしれないという思いが強かったと推測されます。
それでも、一度やると決めた以上挫けずに、前人未到の境地に挑戦しようと、最後までゴールを目指し続けた熱意に日本中が感動したといいます。
 
この「はやぶさ」プロジェクトの、困難を打ち破っての偉業に比べたら、町行政の目標を達成することなんて、何と簡単なことかと改めて思った次第でありますが、町としても「はやぶさ」プロジェクト成功の三つの要因を参考にしたいものであります。