指示する際には締め切り日を
2010年9月10日
中小企業の社長と会うたびに聞く声は、社長である自分の声が社員まで届いていないということであります。当然のごとく、社員が増えればその思いは増長するばかりだといいます。
また、社員が指示したとおりの行動もしないと嘆きます。
ただし、このことは残念ながら会社ばかりでなく、どこの役場からも同じような声が聞こえてきます。
その原因は様々考えられますが、その一つとして、指示の仕方にあるのではないでしょうか。
上司が指示する際、締め切り日を明確に示しているでしょうか。
部下に対し「なるべくやっておくように」というような趣旨の仕事の指示はだめだということです。
なぜかといいますと、社員や職員の多くは、日々、通常業務に追われております。
そのため、「なるべくやっておくように」といわれた仕事は自ずと後回しになり放置されることになります。
しかし上司としては、「あいつも中堅。『なるべくやっておけ』と言えば分かるはず。部下を信用しよう」ということだと思いますが、結局は部下を信用しているんでなく、上司としてやるべき仕事を怠っているだけだという指摘もあります。
結論的に言いますと、「なるべくやれ」と言う指示では誰も動きませんので、指示する際は、必ず締め切り日を設定することだと思います。