逆境に鍛えられる
2007年7月20日
民間にすると役場は相当甘く見えるようで、公務員はぬるま湯に浸かっているとよく言われました。正直、致し方ないと思ってはいても内心忸怩たるものがあり、いつかは見返してやりたいと常に思っておりました。
カリフォルニアの研究者たちが、アメーバーの育つ条件を調べるために、アメーバーの一群を二つの異なるタンクに半分ずつ入れたそうです。
第一のタンクは、水の温度、水位、その他諸々注意深くモニターし、成長に必要な完璧な条件になるよう整えた。
一方、第二のタンクに入れられたアメーバーは常に変化にさらされ、暑さ寒さの極限に置かれた。
さて、どちらのタンクのアメーバーが長生きしたか?
驚いたことに、早死にしたのは第一のタンクの快適な環境に置かれたアメーバーだったので、研究者たちは、次のように結論づけたそうです。
あまり居心地よい環境にいると、よどみや腐敗が生じる。
一方、努力を強いられたり周囲に馴染むことを余儀なくされることは、成長を促進することになる。
今、町を取り巻く環境は一昔前と違い、非常に厳しくなってきております。
敢えて言いますと、時代が私たちを第二のタンクに入れてくれたのであり、この逆境を乗り越えることこそ、次のステップに繋がるものと確信しております。
喜ぶべきことかもしれません。