WEB町長室

人間としての感性を磨くには

2007年5月1日

先日、若い職員が自費でニセコ町へ視察に行ってきました。
視察終了後にニセコ町の幹部職員と懇談し、ニセコ町のまちづくりにかける熱意や意気込みに感嘆してきたそうであります。
感想として、ニセコ町のまちづくりにはとても太刀打ちできないということでありましたが、私は逆に、ニセコ町のまちづくりの凄さに気づいたという若手職員の感性に感心いたしました。
何故かというと、「気づき」というのは、相手と同じような感性がなければ無理なことであります。
話は変わりますが、私は中学生時代にラジオの組み立てが趣味でありました。
ラジオには、テレビのチャンネルにあたるバリコンというパーツが組み込まれております。
このバリコンを回して聞きたい番組の周波数に合わせますと、スピーカーからきれいな音楽が流れてくるわけであります。
私は、組み立てた後にバリコンを回してラジオから流れてくる第一声を聞くのが最高の楽しみでありました。
私たちの回りには、様々な波長の電波が飛び交っておりますが、バリコンがなければその周波数に合わせることもできないために、素晴らしい音楽を聴くこともできません。
しかしこのことは、私たちにも当てはまることではないでしょうか。
どんな凄い人に出会っても、その凄さを認識することのできる感性を持っていなければその凄さを計ることもできません。
人間の感性とはラジオでいうバリコンでありますが、この感性がなければ、どんな素晴らしい出会いにも価値を見出すことはできません。
そしてこの感性を磨くためには、「知恵を出す」「汗を出す」「涙を流す」ことだと常々思っております。