WEB町長室

町民の立場になるには・・・

2007年4月24日

私は、常に町民の立場なって仕事をするようにと職員に話しております。
そのためには、他人の心がわかるということが必要でありますが、これは脳で判断されるそうです。
脳のメカニズムからいうと、脳の中には、他人のしぐさや表情を写し出す鏡があると言われており、そこに写し出されたものと、自分の体験を照らし合わすという作業をするそうです。
例えば、相手が悲しそうな顔をするとそれを見て、自分がそのような顔をするときは、どのように感じている時なのかを考えます。
そうだ、自分は悲しいと感じた時に同じような顔をする。
自分が悲しい時の表情と同じ表情をしているのだから、きっと相手も悲しいという感情をしているに違いない。
このように、過去に自分も同じようなしぐさをしたことがあるから、相手の気持ちを理解できるのだそうです。
反対に、そのような経験をしたことがないと相手の気持ちを推し量ることができないわけであります。
レストラン文珠で、料理を出す時間が20分もかかったことからお客さんがイライラしていたということを報告を受けましたが、経営する側として、忙しい時は20分程度は我慢してもらわなければと思ったものであります。
ところが、自分が他のレストランに入って20分も待たせられると、こんな店には絶対に来ないぞと思ったものであり、やはり、相手と同じ経験をしないことには、相手の気持ちを分かり合えるものでないと痛感した次第であります。
このようなことから、多くの経験を積んだ人ほど他人の気持ちが分かると言われますが、納得できる話しであります。