WEB町長室

上司と部下は分かりあえるか?

2010年10月5日

ある上司が、部下とどのように接すればいいのかと私に助言を求めたことがありますが、上司と部下の関係は永遠のテーマかもしれません。
あるコンサルタントが、上司と部下の関係を調査するために部下に聞き取り調査したところ、「上司が辞めるか、私が辞めるかのどちらかです。差し違えてもいいと思っています」というような物騒な答えが返ってきたといいます。
ところが、その調査結果を直接上司に伝えても、「他の部署と間違えているのではないのか?」と、その上司はなかなか納得しないといいます。
やがて事実だとわかると、今度は「誰がそんなこといったんですか!」と怒り始めるといいます。
このように、上司自身、部下からどう見られているのか全く理解していないといいます。
上司にすると、部下を寛容な心で包み込むことが教育だと考えて接したとしても、部下からは甘い上司に見られているかもしれません。
また逆に、部下を育てるために敢えて厳しくすると、上司は自分を嫌いなのでいじめているととられるかもしれません。
このように、上司と部下の目線を同じにすることは至難の業かもしれませんが、上司の思いを部下に以心伝心で伝えるためには、普段からのコミュニケーションが最良の手段かもしれません。