トイレ水洗化の必要性
2006年11月27日
職員時代に聞いた話です。奥尻を訪れる観光客は、都会のゴミゴミした喧騒を離れて、ゆったりした時間を過ごしたいということで来るそうです。
そのため、施設は近代化していなくてもいい。
ただし、トイレだけは水洗にして欲しいと言うそうです。
また、出身者がお盆等に帰省する際に、都会で生まれ育った子供たちは田舎のくみ取り式のトイレに慣れていないため、親と一緒に帰省するのをいやがると言います。
これもまた、先日、町内で聞いた話です。
母親が一人暮らしのため、息子が帰って来て母親の面倒を見ているそうですが、息子の奥さんは上ノ国町に定住することをためらっているそうです。
理由は、トイレが水洗化されていないということだそうです。
今や、都会に住む人にとって水洗トイレは住むための最低条件となっているんですね。
残念ながら、当面、そこの地域は下水道を整備する予定はありませんと説明したところ、がっかりしていました。
本町の下水道整備は計画どおり推進しておりますが、残念ながら加入率は計画に達しておりません。
今後も、地域経済が低迷しているなかでの加入率の好転はあまり望めないと思います。
しかしながら、下水道整備が、Iターン、Uターンの最低条件とすると、財政上厳しいなかでも計画どおり推進することが必要だと感じた次第であります。