夕張市に見る情報公開の必要性
2006年11月24日
船が沈没する前にネズミは逃げ出すものだと言われていますが、今の夕張市はまさにこのような状況でないでしょうか。当市の財政再建計画によると、3年間で市役所職員の半減と職員給与の3割カット。町民は、行政サービスの低下と相まって税金や各種使用料等は大幅増額等々の、非常に厳しい計画のようです。
職員給与の削減等は、地元消費の落ち込みにつながります。当然のごとく、そのことにより商工業者の衰退は目に見えています。
また、地方経済の仕組みは町が公共事業を発注し、受注を受けた企業は町民を雇用します。そして町民は、企業から受けた給与から町に税金を支払うということになります。
地方は、連鎖型の繋がりで成り立っていますので、公共工事が削減されることは、企業ばかりでなく働く町民、最後は税金を受ける町まで影響を受けることになります。このように、財政再建団体になりますと何から何までマイナスの連鎖となります。
夕張市は、地域懇談会を開催したようでありますが、町民は町長の説明に納得いかないため、大多数の出席者が途中で退席してしまったようであります。町民にしますと、まさしく「寝耳に水」の話であり、おいそれと納得できるものでないかもしれませんが、これは他人事でありません。
そのためにも、常日頃から町民に対して積極的な情報公開をしておかなければと思った次第であります。