WEB町長室

慢心は衰退の道

2006年11月15日

従来、北海道米は美味しくないというイメージが定着しておりましたが、いまや美味しい米の代名詞であるコシヒカリを凌駕する北海道米ができつつあるということであります。
これもやはり、美味しい米の研究を探求し続けてきた試験研究機関の努力の賜であろうと思います。
また、北海道米は美味しくないというレッテルを貼られながらも米作りをしてきた道内農家は自信を持ってきたものと思いますが、今までコシヒカリの作付けをしてきた本州農家は、ビックリしていると同時に危機感を持ってきているものと推察いたします。
このような現状は誰も予想できなかったことと思いますが、そこには大きな教訓が隠されているのではないでしょうか。
それは、繁栄の絶頂期は心に奢りが出てきて努力を怠る傾向があるということです。
努力を怠りますから、必然と衰退への道に向かっていることになりますが、当事者は、よほど細心の注意を払っていないと気づきません。
コシヒカリの作付け農家も、自分たちは一番だろうという慢心があったため、それ以上を目指さなかったのではないでしょうか。
桶狭間で、2万5千人の軍勢を誇った今川軍が、2千人の織田軍に負けた要因も今川方の慢心であります。
北海道は、日本の食糧基地であると豪語しておりますが、耕地面積は一番だからどこの府県も敵わないだろうという慢心が見受けられます。
お互い注意しなければと思います。