WEB町長室

悪魔のささやき

2006年7月28日

昨今、組織ぐるみのクレーム隠しが横行しております。
それも、雪印食品、三菱自動車等々の一流企業ばかりであります。
しかしこれも、最初は「これくらいはいいだろう」ということから始まっているそうです
今、マスコミを賑わしているパロマの問題も、最初の報告が遅れて世の中に出すタイミングを失ってしまったのではないでしょうか。
そして、ウソを隠すためにその上にまたウソを重ねてしまい、にっちもさっちもいかない状態になったものと思います。
この最初の「何々だけなら・・・」というのを悪魔のささやきというそうです。
踏切で遮断機が降りかけていていったんは止まろうと思ったけれど、まだ電車が来ていないから行ってしまおうと思ったことがある人が多いといいます。
また、信号が赤になりかけて止まろうと思ったけれど、行ってしまえと突っ込んでいった経験は誰でもあります。
これは、せっかく良い判断をしかけておきながら、途中で判断を翻すことであります。
それでもうまくいくことがあるかもしれませんが、そういつもラッキーなことばかりが続くものでありません。
「今回だけなら・・・」「ちょっとだけなら・・・」いずれも一番最初が人生の分岐点だそうです。
私もありました。
「これくらいなら、町民も気がつかないだろう」と。
しかし、 どんなときでも悪魔のささやきには耳を貸してならないと思っております。