誰もが“売り手”と同時に“買い手”
2006年6月27日
「誰もが“売り手”であると同時に、“買い手”でもある」は、セブンイレブンの鈴木敏文会長の言葉であります。“買い手”としては「良いものを安く」と望みながら、自分が“売り手”や“つくり手”になると、それを忘れてしまいがちだ。
「誰もが会社を一歩離れれば、消費者の一人。自分の消費パターンが変わったと実感している。ほしいのに売っていない、サービスがよくないと不満を持つ。ところが、仕事になると“売り手”の都合にすり替わり、過去の延長線上で考えてしまう。しかも、立場を使い分けていることに気づいていない。ますます顧客とのギャップが広がってしまう。」
私は、レストラン「文珠」の社長であります。
以前、お客さんから料理の出る時間が長すぎるというクレームがありました。
何故、遅いのかと従業員に問いただしたら、料理長が新しい職場に慣れていないためという答でありました。
それなら、慣れるまで仕方がないかと諦めたこともありました。
また、接遇も良くないというクレームには、コスト削減のため従業員を減らしたので目の届かないこともあるかもしれないと言う返答でありました。
これも、致し方ないかと諦めます。
翻って、自分が他の店で食事をした祭、料理の出てくる時間が遅いとイライラします。
それに接遇が悪いと、もうこんな店には絶対にくるものかと強く思います。
考えてみると、同じ人間でありながら、“売り手”の立場と“買い手”の立場での感じ方には、こんなに違いがあるものかと自分ながら呆れてしまいます。
これは、役場での対応も同じであります。