下3日で上を知る
2006年4月21日
「上3年で下を知り、下3日で上を知る」と言います。これは、上司が部下を評価するには3年を要するが、部下が上司を評価するには3日もあればいいという意味であります。
簡単な例を出すと、何か失敗した際、上司がその責任を部下に押しつけると、部下はそれだけで上司を見切り、尊敬しなくなります。
もちろん、その後、上司がどのような指示を出そうと、部下は真剣に取り組むことはないでしょう。
逆に、どんなに部下が失敗しようとも上司が全責任を取ったとしたら、部下は上司を尊敬し、上司の指示は、砂に水がしみ込むように部下の心にしみ込んでいくことは間違いないと思います。
このように、「何をどう言うか」よりも、「誰が言うのか」の方が重要であるとも言われております。
そして、実力のある先輩からの助言であれば、「俺も変わってみよう」と言う気持ちにもなると思いますが、尊敬できない上司からの指示であれば、「じゃあ、お前がやってみろよ」という気持ちになるでしょう。
どんな若い職員も、年月を増すことにより、必ず、先輩なり上司になります。
そして今は、先輩や上司の不満を言っている若い職員も、先輩になったら不満を言われる対象になります。
しかし、先輩なり上司になった時に努力しても既に遅いものであります。
後輩から尊敬されるようになるためには、若いうちからの心構えが大切であるということをお互い認識しなければと思っております。