WEB町長室

政治に非情を見た

2005年9月14日

衆議院の選挙結果は、与党の圧倒的勝利となりました。
今回の選挙は、出し物が郵政民営化という小泉劇場の上演でありました。
舞台の主演、演出は小泉純一郎総理、それにマスコミが音響、照明の役割をして彩りを添えていました。
観客である国民は、脇役を演じている野党の皆さんには目もくれないで、〝官から民へ〟〝殺されてもいい〟などの名せりふを演ずる主演ばかりを見て感動してしまいました。
その結果が、自民党安定政権樹立であります。

ローマ史を叙述している塩野七生氏が次のように書いております。
歴史とは厳しいものである。
過去のことであることから、絶対に言い訳のできないものである。
政治はあくまでも結果論であることから、いかに動機は善意に満ちあふれていても、その結果が国家や市民の不利に繋がるならそれは悪政であり、逆に動機は不純でも、結果が良ければ善政と判断するしかない。これが、公人と私人の、評価の基準の違いである。

今回の解散は理にそぐわないといわれてきましたが、結果的に小泉総理の目的である郵政民営化が実現できる可能性が出てきたわけであります。
プロは、結果のみを重視するものだといわれておりますが、まさに小泉総理はプロの政治家でありました。