WEB町長室

行政への失敗学の進め

2005年7月20日

失敗学という学問があるそうです。
これは、「人間は必ずミスをするもの」という定義から出発するそうですが、近年、この失敗学が見直されています。
1999年、日本でH-2ロケット8号機が打ち上げられましたが、小笠原海域に墜落してしまいました。
マスコミは、「日本の技術もここまでか」という手厳しい論評を流すわけでありますが、宇宙航空研究開発機構は、メインエンジンを広い海域のそれも3,000メートルの深さから引き上げ、失敗の原因を徹底的に調査、分析いたしました。
その分析、調査したことが、2005年に打ち上げたH-2Aロケットの成功に繋がったといわれております。
過去の成功体験だけでは、従来の真似や過去に起きた問題への対応は上手にできても、新たなものを創造する能力を身に付けることに繋がらないともいわれております。
ゼロからものを創り出すのに、初めからうまくいくわけがありません。
組織も、失敗を恥という意識で捉えるなどということでなく、もし失敗してしまった場合は隠すことなく、その事実を直視し、その失敗から学ぶ姿勢こそが大切であるといわれております。
まさしく、「失敗は成功のもと」です。
行政も、スピードと変革が求められている時代。
恐れず、どしどしチャレンジしていきたいものであります。