WEB町長室

安定した農業政策を

2005年7月14日

天候不順が原因で、価格低迷に見舞われた野菜の産地廃棄処分が広がりを見せているようです。
春に出荷する野菜と夏に出荷する予定の野菜が同時に出荷されたため、一気に供給過剰の状態に陥り、キャベツやレタス、白菜などが相当数処分されたようです。
これじゃ農家は、やっていられないですね。
逆に昨年は、天候不順で野菜が採れなくなったため、かつてないくらいの高値になりました。
工業製品は製造業者が価格を決めることができますが、農産物は買い手側が一方的に決めることになります。
また、農産物は何ヶ月かけて育て上げても、昨年のようにたった一回の台風が来ただけで収穫がゼロになってしまいます。
せっかくの苦労が、たった一日で水泡に帰すことになるわけであります。
こんなことを繰り返していたんでは、農業後継者は絶対に生まれてきません。
私の持論ですが、生産者も、生産から流通、販売まで見通した経営をしないことには、いつになっても安定経営はできません。
生産者を守るためには、今こそ従来の行政の壁を破った政策が求められていることを確信しております。