脱線事故を反面教師として
2005年5月6日
連日、JR西日本脱線事故のニュースが新聞を賑わしておりますが、今度は、同乗していた運転手が救助活動もせず会社に出勤し日常業務に就いていたり、事故当日、ボウリング大会を開催していたなどの信じられない事実が判明しております。おかしいと思った社員もいたようですが、反対できるような雰囲気でなかったため、そのまま従ったということでありました。
遺族としては憤懣やるかたない思いでありましょうが、やはり、会社の体質なのでしょうか?
反対に、偶然に乗り合わせた警備員が何人かの乗客に呼びかけ、レスキュー隊員が来るまでに救助活動を展開していたという心温まる記事もありました。
その警備員は、非常時の人命救助のマニュアルを知っていたことが功を奏していたということでありました。
腹立たしい思いでありましたが、このことは反面教師として私たちに教えてくれているような気がします。
一つめとして、災害時の際、被害を受けた側と対応側との意識のずれであります。
事例として、強風を受けて屋根が飛びそうになった被害者が助けを求めて役場に連絡した際、対応する側としては、物損よりも人命の方に大きなウエイトをおいているため、応対の際の温度差が出てきてしまいます。
その様な時は、最大限、被害にあった立場での応対が必要と痛感いたしました。
二つ目として、全職員対象に危機管理講習会を開催し、危機管理マニュアルを熟知させることが必要かと認識いたしました。
三つめとして、常日頃から会社(私たちであれば役場)内ではどんな意見も言えるような雰囲気作りをしておかなければと思いました。