真の福祉とは
2003年4月9日
平成15年度は町財政逼迫のおりから、敬老会補助金を一人あたり2,200円から1,500円に削減いたしました。併せて、喜寿、米寿等の高齢者記念品も全面的に廃止致しました。
今の福祉は与えることばかりが多すぎると思います。
本来、高齢者に対して感謝の意を表すには、金や物でないと考えております。
私の知り合いに、広島県在住の、森岡まさ子さんという92才のおばあちゃんがおります。
その森岡まさ子さんの知人に、資生堂会長の福原義春さんがおります。
福原義春さんは、毎日が超多忙でありながら、自宅で寝たきりになっているお母さんを介護しているそうです。
その話を聞いた森岡さんは、ある時、福原会長に寝たきりのお母さんにということで、実の付いている栗の枝3本をプレゼントしたそうです。
福原さんは、さっそく家に帰りその栗の枝を母親に手渡したところ、今までどんなプレゼントでも喜ばなかった母親が、栗の枝を手にとって涙を流して喜んでくれたということでした。
この話を伺って、福祉の原点を見た気がしました。
私たちも、金や物でなく心を贈る福祉を目指していきます。