真の自治を目指して
2003年1月30日
岩手県藤沢町の佐藤守町長「住民のためということが喧伝されすぎる。住民によるが自治の原点であり、民主主義の根幹である。」と強調しています。真に含蓄のある主張であります。
いままでの自治は、いかに住民のニーズに応えるかだけを追い求めていたんではないでしょうか。
そのため、少しくらい財政的に厳しくても、住民が喜べばという発想で事業を推進してきた経緯があります。
結果、各町とも財政を度外視した事業推進により現在のような財政難に陥っているのが現状です。
ただし、国の交付税削減もありますが。
また住民にとっては、町のお金は役場のお金という認識であったため、まったく痛みを伴わなかっ
たわけであります。
しかし今、各町とも財政難となり、町の借金は最終的にそこに住んでいる人達が支払わなければならないという現状を認識させられることになりました。
そこで出てくるのが、監視役である議会は何をしていたんだという犯人探しと、役場職員の給料が高すぎるからこうなったんだという責任転嫁の理論が横行してきます。
今こそ甘えを断ち切り、住民自治の原点に立ち返るべきでしょう。
そのためにも、情報共有と住民参加を積極的に取り入れることが必要かと思っております。