WEB町長室

決断の厳しさに思う

2002年10月31日

「トップに迷いがあってはならない」と、花王会長の丸田芳郎氏が述べておりましたが、何と厳しい言葉であろうか。
そう言う丸田氏も、先代社長の急死により心の準備ができないうちに社長に就任したため、就任当時は相当苦しんだと言うことであります。
経験未熟な私は、修羅場に立ったときどのような醜態を見せるのであろうか。
想像するだけでも、恐い気がします。
生まれながらのトップは、いないと思います。
いかに多く涙し、いかに多く汗するかがリーダーの資質をなす基礎づくりであり、人は人生という修羅場をくぐって鍛えられていくものだと思います。
その経験を得ないでトップになった時の惨めさと、その下にいる部下の怖さは何ほどであろうか。
「相田みつを」さんの詩に、いくら花や枝、幹を大きくしたくとも、目に見えない根っこがしっかりしていないと、枝葉は良く成長しないと言う一節があります。
私たちの人生においても、その根っこを育てないで、ただ目に見えるものだけに囚われると、とんでもないしっぺ返しをくうことになるのではないでしょうか。
根っこを育てるとは、人間の道を究めることなのでしょうが、私も、目に見えない根っこを育てるために努力し続けたいと思います。
でも、厳しいですね。