東日本大震災の被災者に対し上ノ国町として義援金3千万円決定
2011年4月1日
3月31日、東日本大震災の被災者に対し上ノ国町として義援金3千万円贈ることを町議会の了承を得ました。今回の災害は、被災額が25兆円と国家予算92兆円の4分の1弱となり、まさに国難であります。
このような大災害時には、地方自治を預かる者として国を頼るのではなく、私たち自らが被災者に手をさしのべることが必要であると痛感しております。
東北とは縁もゆかりもないと思われる地に住む人たちが、マスコミでの被災状況に涙し、強制もされないのにこぞって義援金を贈っております。
都会では、隣のアパートの住人さえわからないという中で、本来、日本人の持っている惻隠の情が失われてしまったのかと思っておりましたが、今回の災害に対する応対を見ていると失われていないことが証明されました。
我が町は、一般会計予算40億円の内、町税は1割にも満たない3億円でありますが、毎年、国から23億円の地方交付税をいただいている現状にあります。
上ノ国町は、一昨年から全国に先駆けて高校生までの医療費無料を実施し、子どもたちを持つ親から喜ばれておりますが、その財源は全国の人たちの浄財により成り立っているということになります。
また今回、運悪く東北地方の方々が被災にあったわけでありますが、将来、私たちが被災に会わないとは限りません。
そのようなことから、このたび町税の10%相当にあたる3千万円を義援金として贈ることといたしました。
今回の金額が多いか少ないかは、各々の判断に委ねることになるわけでありますが、私とすれば、贈られる側でなく贈る側となっているだけでも幸せなことだと感じております。