WEB町長室

どの目線で・・・。

2011年10月6日

私たちは、仕事上で判断を迫られたときに、
客観的に判断しているつもりですが、
案外、自分の都合で判断していることが多いわけです。

つまり、本人は「町民の目線で」判断しているつもりかもしれませんが、
「町民の目線で」なく「職員目線で」判断していることが往々にしてあります。

それも、まったく気づかずに・・・。

そのいい例が、「ドキュメンタリー番組」であります。

「ドキュメンタリー番組」というと、
あたかも客観的な視点が貫かれているように思われがちですが、
目の前で起こっていることを克明に収めるドキュメンタリーとて、
作り手の主観を排除することができないといいます。

たとえば、サバンナでライオンがシマウマを狩ろうとしているとき、
作り手が逃げまどうシマウマに焦点を当てれば、
視聴者は「頑張れ、逃げ切れ!」と思います。

ところが、そこに、
お腹を空かせてお母さんライオンの帰りを待つ子ライオンの映像が
差し挟まれたらどうでしょうか。

とたんに、
シマウマは大事な「食糧」となり、
視聴者は「お母さんライオン、子どものために頑張れ!」となります。