WEB町長室

ある医師からのメッセージ

2012年1月26日

私が一方的に尊敬する方に、
旭川赤十字病院の外科医である上山医師がおります。

テレビでよりその活躍を見ることはできませんが、
上山医師の患者を救うという熱意と執念には、
心から敬意を表しております。

とくに、上山医師から発せられる言葉には、
医師という職業のみならず、
行政に携わる者としても大変参考になります。

先日放送されたテレビの症例では、
36才の女性が脳に巨大大動脈瘤ができ、
いつ破裂してもおかしくないということでありました。

どこの病院を受診しても手術困難はとのことから、
藁にもすがる思いで上山医師の診療を受けたところ、
上山医師は、
「僕が逃げたら、誰が助ける」
という言葉を発してその難手術に取り組むことを約束します。

そして、「この手術は、人生をかけた聖戦」である。

「僕としては、患者のために絶対に負けられない戦いである」と、
まるで自分を鼓舞するかのような言葉を発しておりました。

手術は8時間にも及びます。

何回も予期せぬ難しい局面をくぐり抜け無事成功しますが、
メスで執刀していくときに、
たった1ミリの誤差が患者の命を奪うことになるわけでありますので、
画面からその緊張感が伝わってきます。

毎回、手術の様子をテレビで見ながら、
“私も上山医師のような緊張感を持って仕事をしているだろうか?”
“命をかけるくらいの熱意を持って仕事に取り組んでいるだろうか?”
と自問自答するわけでありますが、
残念ながら、上山医師には遠く及びません。

それでも、自分も頑張らなければと鼓舞されております。