WEB町長室

「でも」という悪魔のささやき

2012年3月9日

上ノ国町では、全職員対象の一般研修と、
各自テーマを設定しての特別研修を実施しておりますが、
今回の議会で、職員研修の必要性が議論されました。

一般研修につきましては、
全職員受講を原則としておりますが、
特別研修は希望者のみとのことから、
例年、予算を使い切るまでに到っておりません。

できたら、予算が足りないくらいの希望者があることを
期待しているわけでありますが・・・。

さて研修の目的は、一般・特別にかかわらず、
自分の知らない情報や知識を得て、
それを日常にいかしていくということであります。

ところが、研修を受けた時点では感嘆し納得するわけで
ありますが、
意外に、聞きっぱなしということが多いわけであります。

これは、どのような研修会であっても講演会であっても
同じようであります。

そこには、「でも」という言葉が邪魔をするようです。

ある講演者の嘆きです。

「でも」と言う悪魔の一言。

以前、講演した後、参加者の帰り道の脇に隠れて、
密かに反応を確かめていたんです。

そうすると、
「面白い話だった」「元気をもらえた」「来て良かった」
と拍手してくれた人たちが、たいがい言うんです。

「でも」って。

「でも、あの人たちは特別なんだろう」
「でも、私の立場は違うし」
と聞いた直後に言っている。

残念ですが、そういう人は変われないんですね。

これからは「でも」という言葉が出てきたら、
この講演者のことを思い出してください。

心の中から「でも」を消すことができたら、
有意義な研修となることは間違いありません。