何でも、もらい続けていると
2012年6月11日
サービスを受けると、最初は嬉しいものであります。ところが、そのサービスを何回も続けて受けていると、
そのことが当たり前となり、
最初感じられた嬉しさは感じられなくなってきます。
これを「順応仮説」と言うそうです。
自分の年収が上がったときは嬉しくて喜びますが、
しばらく続くと、
それ自体にうれしさはなくなるということであります。
あまり経営状況が芳しくない、
知人の経営している会社がありました。
彼は、社員のやる気を促すために、
わずかばかりであったが、
予定していなかったボーナスを支給したそうです。
もちろん、予期しなかったボーナスをもらったことから、
最初、社員は喜んだそうです。
ところが、何年か続けていくと、
もらって当たり前のような感覚になってきたので、
あほらしくなってやめたそうです。
このことは、行政でも見受けられます。
他の町村に先駆けて住民サービスを提供いたしますと、
最初は、みんな喜びます。
しかし、そのありがたみも何年かすると薄れてきてし
まいます。
終いには、それ以上のサービスを求めてくることもあり
ますので、新しい施策を検討するときには、
このことも念頭に置いております。
ある町の幹部職員が話しておりました。
「うちの農家は、もらいグセがついているからな!」