WEB町長室

ことの破るるのは。

2012年8月22日

「若くワンマンの地位にいると、自惚れ、奢り、甘え、マンネリに陥る」と言いますが、町長就任10年を超える頃になってきますと、この言葉が妙に心に響いてきます。
何故かといいますと、町のトップとして、長年、周りからチヤホヤされ続けますと、自分でも「自惚れ」「奢り」が出てきていることが自覚できます。
自分でも感じることですから、当然のごとく、周りの人達も気づいているはずですが、残念ながら、面と向かって諫言してくれる人はあまりおりません。
救いは、家族かも知れません。家族だけは、腹が立つくらい辛辣な諫言をしてくれます。
また、町政もある程度順風満帆となってきますと、これまた「甘え」「マンネリ」が頭をもたげてきます。
正直、自分では緊張感を持って仕事に取り組んでいると思っていても、就任当時と比較しますと、緊張感の度合いは確実に落ち込んできていることはわかります。恐いことです。
「事の成るのは逆境の日にあり。ことの破るるのは順境の日にあり」とも言いますので、この二つの言葉を咀嚼しながら、町長としての職務に励んでおります。