WEB町長室

「空気」の支配

2012年10月3日

日本人の判断を誤らせる原因の一つに、
「空気」というものがあります。

これは、そこにいる本人たちが気づいていない、
空気や雰囲気、あるいは文化といったものです。

特に企業や団体のように、独特の文化を持つ組織の中では、
顕著に見られます。

当然、役場の中にも役場独特の「空気」が潜んでおります。
この「空気」、外部から見ると気づくわけでありますが、
その中にいるとまったく気づきません。


職員時代、職員組合の会議だったと思いますが、
周囲の空気とまったく違うような意見を言ったところ、
その場がシーンとなった記憶があります。

ですから、その場の「空気」と反対のことを言いますと、
みんなから白い目で見られることは確実ですから、
誰も敢えてその場の空気に反するようなことは言えなくなります。

まさに、その場の「空気」に支配されているわけであります。

古い話ですが、戦艦「大和」が最後の戦いに臨むかどうか決断する
会議では、誰もが生きて帰ってくることは叶わないということを知
っていたそうです。
しかし、生き残った人達の証言によると、
そのことはわかっていたがとてもあの場の空気では、
反対意見を言うことができなかったということでした。