プラス思考への転換
2012年10月12日
私は、根っから暗い人間(?)ですから、何とかプラス思考になるよう心がけております。プラス思考では、パナソニック創業者松下幸之助氏の丁稚奉公時代のエピソードを参考しております。
ある日、お使いを頼まれた松下少年は川辺で船を待っていた。
船が到着し、人々が次々と乗り込む中、列の最後尾あたりにいた松下少年も船に乗る。
すると、向こうから船めがけて走ってくる男がいる。
船頭がもう出発の時間だから間に合わないよ、と大声で伝えるが、男はかまわず船に飛び乗ろうとする。
すでに動き出した船に脚をかけようとしたものだから男は体勢を崩してしまう。
何でもいいからつかもうと手を伸ばした先には松下少年の肩があった。
松下少年は男と一緒に、川の中にまっさかさまに落ちていく。
男はすぐに泳いで船縁(ふなべり)につかまってきたが、松下少年は「僕、泳げないんです、助けて~、助けて~」とおぼれながら大声で叫んでいる。
船客のひとりの男が川に飛び込んで松下少年を救出し、なんとか無事船に引きあげてくれた。
半死半生で横になっている松下少年を見ながら、船客は「この少年はなんてツイてないんだ。偶然手を伸ばしたところにいるんだもんな。この子のこれからの人生も心配だよな。まったく、かわいそうに」と気の毒そうに話している。
横になっていた松下少年も少しすると落ち着きを取り戻して起きあがり、助けてくれた人に何度も何度もお礼を言ったあと、こう言ったという。
「かなづちで、おぼれて死にそうな僕のそばにあんなに泳ぎのうまい人がいて、命を助けてもらえた。僕はなんてツイている人間なんだろう!」と。
もの凄いプラス思考です。
私も、松下氏のプラス思考にあやかりたく、発想の転換を図るよう努めております。
今まで、車を運転して交差点に差し掛かったときに信号が赤に変わると、「ツイてないなあ」と思っておりました。
ところが最近は、「ツイてるなあ」と発想の転換ができるようになりました。
なぜかというと、「信号が青で車がスムーズに行ったことにより交通事故に遭遇したかもしれない。しかし、赤信号であったために、交通事故を免れることができた」と思えるようになったのです。
何ごとも訓練です。