命がけで取り組むこととは
2013年1月9日
「私はあの時、自分と一緒に〝死んでくれる〟人間を思い浮かべていた」これは、福島原発事故の現場に踏みとどまり、災害をくい止めようと
最後まで闘った、発電所々長吉田昌郎氏の語った言葉であります。
この言葉は、原発事故を命がけでくい止めようと、被災現場で闘った人
たちのノンフィクション作品「死の淵を見た男」という本に収録されて
おりますが、この作品を読んで改めて原発事故の恐ろしさを感じました。
そして、それをくい止めようと、現場において命がけで闘った人たちに
感動し、涙しました。
私にとって、この作品は特別の思いで読みました。
なぜかと言いますと、津波から一般市民を守るために、警察、消防職員、
町村職員等が逆に津波の犠牲となって命を落としました。
まさに、公僕といわれる人たちであります。
当然のごとく、公僕の代表格である私も、非常時には命を投げる覚悟が
必要であります。
しかしその際、私と死を共にしてくれる職員はいるのだろうかという
疑問も正直ありましたが、本を読んでいるうちに、東電職員の働きを
本町職員にダブらせることができました。
ということは、苦楽を共にできる職員がいるということを、私自身、
自覚できたわけでります。
このことは、私にとって最上の喜びでありました。