本気の姿に感動
2013年1月21日
ディズニーへ就職した新入社員の話です。新入社員として入り、配属されたのは
ホウキとチリトリで掃除をするカストーディアル課。
教育係になったのが、
体が熊みたいに大きなコワモテの男だった。
彼は、見た目が怖いだけでなく、
昔は本当に暴走族のリーダーでありました、
僕はクマさんにみっちりしごかれ
たくさんのことを学んだ。
最初に言われたのは
「お前はひたすら歩いてひたすら掃け」
いわれたとおり、とにかく僕は園内を掃除をし続けた。
けれども、それにどんな意味があるのか、
そのときにはよくわからなかった。
僕はクマさんに
「なんでもっと意味のある仕事をさせてくれないんですか?」
と聞いてしまった。
するとこういう答えが返ってきた。
「ゲストはお前の本気の姿に感動するんだ」
ディズニーランドは、ミッキーマウスがいるから、
アトラクションがすごいから、というだけでお客様が
たくさん来てくれるわけじゃない。
ここで働いている人たちがみんな一所懸命だから
なんだ。
だから、子供が「トイレに行きたい!」といったら
キャストは一緒に手をつないで連れていってくれる。
人というのは、そんなふうに本気で対応してくれる
相手を見ると、感動し、放っておけなくなるんだ。
だから本気の姿をみせることに意味がある、と。
実は私も、ディズニーの来客数が伸びているのは、
ミッキーマウスがいるから、アトラクションがすごいから、
と思っていた一人であります。
しかし、やはり人だということです。
そして、後ろ姿だけはごまかせないといいますから、
大事なことは、真剣な後ろ姿を見せるということです。
後ろ姿に、オーラが見えたら本物でないでしょうか。