上ノ国高校の教育力を見た
2013年4月8日
今日、上ノ国高校の入学式が挙行されますが、先月の卒業式で、上ノ国高校の教育力を感じる場面がありました。
式も終わりに近づき、在校生の送辞を受け卒業生の答辞となりました。
名前を読み上げられた卒業生代表は、いつもどおり、答辞を書いた
原稿を持ってステージの演台に立ち、一礼いたしました。
そのあと彼は、その原稿を演台の上におもむろに置きました。
当然のごとく、私は彼が原稿を読むものと思っておりましたが、私の予想は完全に裏切られました。
彼は、置いた原稿に目もくれないで、学校祭などの行事や後輩との交流などを織り交ぜながら、高校生活の三年間を、ゆっくりゆっくりと語りかけるように話し始めたのです。
そして最後に、アイフォンを創ったアップル創業者スティーブジョブズが大学で行ったスピーチの一節を、「スティ、ハングリー・スティ、フーリッシュ」と英語で紹介し、意味の分からない人は、ユーチューブを開くと分かりますよとまで言いました。
恥ずかしながら私も分かりませんでしたので、さっそくインターネットを開いて、「スティ、ハングリー・スティ、フーリッシュ」の日本語訳が、「ハングリーであれ、愚直であれ」ということを知った訳であります。
正直、びっくりいたしました。
このように大勢の前でスピーチをするということは、慣れている私でさえ大変です。
それを、高校生が堂々と、それも原稿も見ないでしたことは考えられませんでした。
早速、どこの生徒であるかを調べました。
そして、この凄いスピーチは、高校生活三年間の成果だということも知りました。
そうです。
これこそが、上ノ国高校の教育力だったのです。
教育力というのは、学校の大きさに関係ないということを教わった場面でありました。