“大胆さ”と“繊細さ”。
2013年4月30日
“大胆さ”と“繊細さ”。相反するような言葉でありますが、トップにとって必要不可欠な要素であります。
明治を創った西郷隆盛はその代表格ともいわれておりますが、えてして、細事にこだわらないのが理想のトップといわれがちであります。
しかし、町長職を続けるうちに、“大胆さ”だけでは片手落ちだと気づくようになりました。
“大胆さ”だけの思考で決断したときは、まるで博打をやっているようなものです。
そのため、“大胆さ”に裏打ちされた“繊細さ”を合わせ待つことが必要です。
それも、表面上は大胆さを出し、見えないところで“繊細さ”を持つことです。
この二つの側面を併せ持たないことには、何事も成功しないと確信するようになりました。
ですから、“大胆さ”を売り物にしているトップは、見えないところで必ず“繊細さ”もしくは“臆病心”を併せ持っていると推測されます。
難攻不落な城壁も、大きな石と小さな石との組み合わせだといいます。