“三方よし”の精神で。
2013年5月7日
滋賀県安土町との友好町村が縁となって、町長として「滋賀県人会」の会員となっております。滋賀県人会の会員は企業経営者が主でありますが、滋賀県というと近江商人発祥の地であります。
天秤棒一本で全国行脚して商売を成功させた近江商人は、大阪商人・伊勢商人と並ぶ日本三大商人の一つに数えられております。
近江商人には、“三方よし”という「売り手良し・買い手良し・世間良し」という経営理念がありますが、私はこの“三方よし”を大いに参考にしておりま
す。
たとえば、観光振興公社で新規事業を立ち上げる際には、必ずこの“三方よし”の精神に合致するかどうかを確認します。
なぜかといいますと、「売り手良し・買い手良し・世間良し」のどれか一つでもかけていると、絶対に成功しないとだろうと確信しておりますから。
過去に隆盛を誇っていた企業が不振になっていった要因を推測すると、大概、この“三方よし”の精神に相反しております。
その時には、まるで「売り手良し・買い手無視・世間無視」のように見えます。
この理念を公共事業に当てはめると、「住民良し・企業良し・行政良し」となるといいます。