「結果」よりも「経過」
2013年5月17日
ある自動車セールスマンが、自動車販売台数の最高記録を更新したときのことです。社長は、全スタッフの前で「Aさんは、この期間誰よりも多い2万枚の名刺を配った。誰よりも一番努力をした」とほめてくれたそうです。
Aさんは、売った台数よりも、名刺を2万枚配ったという過程を評価してもらえたことに感激しました。
そして、あの辛かった日々のこともちゃんと見てくれたいた社長に、惚れてしまったそうです。
タイトル~「結果」よりも「経過」
プロとして求められることは、「経過」よりも「結果」であります。
とくに、町長という職業であれば尚更です。
当然のごとく、役場であろうと企業であろうと、最高の人材だけを求めようとしますが、それは叶わないことです。
しかし、人間の能力にはあまり差はないと思っております。
要は、その能力を自ら引き出す力がある人間が優秀だと言われているだけであります。
そのため、部下の能力をいかに最大限に引き出すことができるかどうかでありますが、その役目は自ずと上司にかかっております。
上司の引き出し方次第で、部下の能力が変わると言っても過言でありません。
私の経験上、その方策としては「結果」よりも「経過」を重視することであります。
「経過」を評価するということは、上司は常に部下を見ていなければなりません。
上司が自分を見てくれているということは、上司への信頼感にもつながり、結果的に部下のやる気にスイッチが入ることは間違いありません。