相手目線と上から目線の違いとは
2013年6月19日
サッカー日本代表がワールドカップ出場を決めた4日夜、警視庁は、サポーターらの暴走を警戒し、渋谷駅前の交差点で機動隊を投入して立ち入り規制を実施。午後9時半ごろ、サポーターらが交差点に繰り出し始めると、警察車両の上から、広報係機動隊員の機転の利いたアナウンスが響いた。
「皆さんは12番目の選手です」
「そういう行動はイエローカードです」
「怖い顔をしたお巡りさん。皆さんが憎くてやっているわけではありません。心の中では出場を喜んでます」
この軽妙なアナウンスは、歓喜に沸くサポーターの心を巧みにつかんで場の空気をもほぐし、大きな混乱は起こらなかった。
私も、翌朝のテレビ報道で見ましたが、本当にうまかった。
そして、すごいと思いました。
後日、この機動隊員は警視総監賞を授与されました。
一方、復興庁幹部職員がツイッターで、「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席」などと、国会議員や市民団体を中傷する書き込みをし問題となっている。
同じ公務員であるはずなのに、機動隊員と幹部職員は真逆の評価を受けております。
非難をえい浴びている幹部職員にしても、まじめに職務を遂行していると思いますが、この二人の違いは、相手の立場に立っているかどうかに尽きます。
機動隊員はサポーター目線でアナウンスし、幹部職員は、上から目線で相手を見てしまっていますが、私たちにとっても教訓となる事例であります。