WEB町長室

「伝える」から「伝わる」へ

2014年2月12日

夏場、晴天が続き作物に雨が欲しい時があります。

ようやく待望の雨が降るわけでありますが、2~3時間で相当量の雨が降っても、作物にはなんの好影響もありません。
なぜかといいますと、どんなに雨量が多いとしても、あまり強く降り過ぎると土に染み込まないで流れて行ってしまうからです。

ところが、雨量が半分であっても、一日中かけてゆっくりゆっくり降ると、確実に土に染み込んでいきます。
それが、「恵みの雨」となります。

人に伝えるということも、この雨の降り方に似ております。

部下に、何回言って聞かせても同じことを繰り返すと嘆く課長がいます。

課長とすれば、難しい試験をパスして入った職員であれば、何回か注意すると理解しているだろうと思うわけです。

ところが、往々にして課長の意は伝わりません。
いわゆる、伝えたつもりが伝わっていないということです。

どんなに「説得」しても「納得」していない状態と同じです。

結局、相手に伝えるには、雨のように、ゆっくり、じっくりが極意ではないでしょうか。

考えてみてください。
血を分けた、たった一人か二人の子どもに伝えることでも至難の業なんですから。