真の品格とは
2014年3月13日
品格について考えさせられました。先月、札幌市で開催されたトド被害対策会議に出席いたしました。
参集範囲は、国会議員、道議会議員、町村長、漁協組合長と多彩でありましたが、水産庁からも担当部長が出席いたしました。
会議では、各組合長がトド被害の窮状を訴え、国や道に抜本的な対策を講じるよう要請いたしましたが、出席した部長は、国際的に希少動物として保護されているために、法律上、対策にも限度があるという説明でありました。
私も、法律という足かせがある以上、対策にも限度があるのは致し方がないことだと納得して聞いておりました。
会議も終わりに近づき、最後に出席した各国会議員からも一言ということになったところ、一人の議員が、私たちの面前でその担当部長を罵倒いたしました。
簡単に言うと、漁業者がこんなに困っているのな何をしているんだというような趣旨でありましたが、組合長たちへのリップサービスがありありと見て取れました。
それを聞いた私は、相当、不快感になりました。
国会議員だからといって、なぜ、聴衆の面前で担当部長を罵倒するのか。
本当に言いたいんであれば、会議が終わってからでも言えるのにと・・・。
自分の立場を利用して弱い者いじめをする人間を何人も見てきましたが、そのたびに腹立たしさを感じてきました。
そして、何と品格がない人間なのかとかわいそうにもなってきます。
ある本にありました。
人間の品格というのは、自分より弱い立場の人、自分にとって役に立たない人にどのような態度で接するかというところに現れるといいます。
私にとって、今回の件は反面教師になりました。