WEB町長室

田んぼのあぜ道理論

2014年3月20日

「決断に民主主義はいらない」

これは私の持論でありますが、周りからすると暴言ととられるかもしれません。

しかし、企業が経営危機に直面した際、社長が学級会のように「多数決で決めましょう」などということを言うでしょうか?

いや。
絶対に言わないと思います。

間違いなく、社長の独断だと思います。

そして、このことは行政にも当てはまります。

実はある会議で、大きな問題解決に向けて何回もの議論を重ねてきました。

毎回の会議で、責任者であるトップは委員から厳しい質問攻めにあっておりました。
当然のごとく、委員はトップに責任感のある問題解決を求めていたのです。

少し、意見や質問が厳しすぎるきらいがありました、早期解決しなければという思いのため致し方のないことかと理解しておりました。

そして、いよいよ最終結論を出すことになりました。

その結論は、「イエス」か「ノー」の二者択一です。

どちらを選択しても、厳しい世論と対峙しなければならない課題であります。

そこで議長は、委員全員に「イエス」か「ノー」の意見を求めました。

大方の委員は、「イエス」「ノー」の意思表示をしました。
ところが、それまで執拗に問題解決を求めていた委員は、いろんな言い訳をしながら「イエス」「ノー」の意思表示をしませんでした。

要は、最終決断から逃げたのです。

そこで私は、「田んぼのあぜ道理論」を思い浮かべました。
昨今、様々な評論家やコメンテーターがマスコミで評論を述べておりますが、皆一様に、田んぼのあぜ道に立って言っているようなものです。

誰も、田んぼの中に入ろうとしないのです。

近頃私は、そのような人の意見を聞いても、何の参考にもならないということを痛切に感じております。