狂者になりきって
2015年1月20日
吉田松陰の妹”文(ふみ)”を主人公にした大河ドラマ「花燃ゆ」がスタートいたしましたが、吉田松陰が獄中でまとめたという「講孟余話(こうもうよわ)」のなかに、次のような言葉があります。
「この道を興すには、狂者に非ざれば興すこと能わず」
投獄覚悟で密航を企てたり、老中暗殺を自供して自らの思想を語るなど、
大義を貫くためとはいえ、まさに狂気の沙汰であります。
今、全国の市町村が疲弊しています。
人口減少に加えて少子高齢化が予想を超えたスピードで進み、
増田レポートでは市町村が消滅するだろうとまで指摘されております。
そのようななかで町の命運を左右する役目を担っておりますが、
この言葉に出会った時に、私自身が真に狂者の心境になっているだろうかと自問自答いたしました。
北海道の池田町。
宮崎県の綾町。
どちらも町おこしの先駆的な町でありますが、
今は鬼籍の人となったお二人の町長とお会いする機会がありました。
まさに、どちらも狂者の人でありました。
今さらながら、町の活性化には狂者が求められているとつくづく感じた次第であります。