WEB町長室

部下を育てる要諦は

2009年10月1日

先日、ある企業経営者と会社経営について話す機会がありましたが、「我が社の役員や社員は、自分の思うように育ってくれない。」とこぼしておりました。
これは、大概の経営者が抱えている悩みであります。
ところが、経営者が憂えている割に、社員はそのことに気づいていないものです。
なぜかといいますと、社員とすれば、上司の指示したとおりに仕事をこなしていると思っております。
しかし、経営者の立場にすれば、指示されただけの仕事をこなすんであれば、プロではなくアマチュアです。
プロとは、要求された以上の仕事をこなすものであると思っております。
簡単な例を示します。
上司が部下に、新聞記事のコピーを命じたとします。
プロ意識のない部下は、新聞記事をただそのままコピーします。
しかし大切なことは、なぜ、コピーするかということに気づくことです。
上司が、ただ記事を読むためのコピーだとしても、老眼の上司であれば、拡大してコピーすることにより読みやすくなります。
また、会議の資料としての用途であれば、記事を切り抜き、掲載月日を入れて編纂しやすいようにコピーします。
ただコピーするだけでも、このような違いになります。
部下を育てる要諦は、「何を」するのかではなく、「なぜ」するのかということを気づかせることが大切ではないでしょうか。